京都府北部・日本海に面し、豊かな自然に囲まれた丹後半島一帯を丹後地方と呼びます。
与謝野町・京丹後市・伊根町・舞鶴市・宮津市が丹後と呼ばれる地域です。
丹後地方の特性
肥沃な大地・清らかな水・澄んだ空気…豊かな自然に囲まれた京都府北部丹後地方。
日本三景「天の橋立」もその一つです。
四季がはっきりと分かれ、昼夜の気温差もはげしい地域の特性を活かし、古来より、良質・良食味なお米が作り続けられています。
また京野菜をはじめとする、さまざまな青果物が四季を通して作られています。
丹後地方の気候風土
野山には山菜が芽吹き、花が咲き誇る穏やかな気候です。
海沿いの地域では、海水浴客であふれ、夏一色に染まります。
しかし、昼夜の気温差がはっきりとあり、朝は肌寒い日もめずらしくありません。
野山が一斉に紅葉し、寒暖の差もより激しくなります。
丹後で「うらにし」と呼ばれる秋から冬にかけて吹く季節風が、湿気を伴った雨を続かせます。
「弁当を忘れても傘わすれるな!」は、この季節に丹後でよく聞く言葉です。
雪と低温を伴う長く厳しい気候です。
大陸性の気候と重富海洋性気候の影響を受け、夏は比較的涼しく、冬は温暖な気候が続きます。
こうした気候条件が、米や野菜の生育に最適な環境を作り出しています。
豊かな自然に囲まれた丹後地方は、古くから農業が盛んな土地柄です。肥沃な大地と清らかな水に恵まれ、質の高い農作物が育てられてきました。
特に丹後地方の米は、コシヒカリなどの品種で知られ、粘り強い旨味と上品な香りが特徴的です。
丹後米は、京都の老舗料亭でも愛用されるなど、その品質の高さが評価されています。
一方、野菜に関しても丹後は豊穣な産地です。
温暖な気候を生かした露地野菜から、施設栽培の野菜まで、種類も豊富です。
丹後では京水菜、九条ねぎなどの生産も盛んで、新鮮で甘みのある野菜が楽しめます。
このように、丹後地方はその気候風土と、先人たちの努力によって、高品質な米や野菜が生産できる、恵まれた農業地帯となっています。